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研究活動内容

当研究室では、イオン伝導性、難燃性、化学的安定性、重合性などを有するイオン液体と精密構造制御が可能なリビングラジカル重合を組み合わせた、新しいポリマー電解質とそれを利用するエネルギーデバイス(電池やコンデンサ、燃料電池など)の研究開発を行っています。

卒業研究や専攻科の研究では、自らの手で実際のデバイスをつくります。

まず電池材料を合成し、さらに精製して純度を上げます。また設計通りに出来ているかを測定評価します。これには有機化学や高分子化学の知識と実験テクニックが要求され、核磁気共鳴や熱分析、エックス線解析などの材料評価に関する知識と経験を積みます。

次のステップでは、合成した材料の製膜や成型方法を考えて、電池に使えるような形にします。その他の副材料と組み合わせて電池設計を行い、実際に電池を造るのです。微細な部分の確認には電子顕微鏡や原子間力顕微鏡を使う場合もあります。

このように出来上がった電池を種々の条件で試験し、自分の造った材料が最終製品の電池の中で如何に働いているのかを知ることで、材料と電池性能の関係を明らかにしていきます。電池の評価には電気化学の知識が必要になります。

『材料からデバイスまで一貫して造ってみること』という研究の進め方で、広い知識と独創的な着想を持った技術者育成を目指しています。

 


Category: 研究活動

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